マングローブと自然保護
先の日記でも簡単に書きましたが、マングローブとはヒルギなどの植物が群生している森林を指す言葉で、木自体を差す言葉ではありません。
今回の写真に主に写っているのはヤエヤマヒルギと言う種類です。たこ足のように根が生えている木です(このような根を支柱根と呼びます)
それ以外に特徴的なのがサキシマスオウノキで、根が板状になっています(その名の通り板根(ばんこん)といいます)。
これは仲間川クルーズの終点位置で見られる樹齢400年のサキシマスオウノキです。
サキシマスオウノキは発育が非常に遅く年に数ミリと言う単位でしか伸びないそうです。
この大きさになるのは相当な年月がかかっていると言う事です。
またこちらのサキシマスオウノキは倒れていますが葉っぱが落ちていません。これは倒れたにもかかわらず根っこの一部がまだ地面に刺さっていて栄養を得られることからこんな状態にもかかわらずこの木は生きているんだそうです。自然の底力みたいなものに魅せられます。
このような倒木は殆どが台風の影響によるものです。
邪魔に見えるので景観的にもどかせばいいと思いますが、この一帯は「仲間川天然保護区域」とされており、自然物に手を入れたりすることが基本的に出来ません。とは言え例えば船の進路に倒木が流れてきてどうしようもないという時は国の許可を得て撤去することもあるらしいです。
「まぁどうしてもめんどくさかったらこっそりどかしちゃうけどね」なんてガイドのおじさんが冗談言ってましたが。
ヤエヤマヒルギなどの葉っぱがこんな感じにところどころ紅葉と言うか、黄色く色が付いているのがわかるでしょうか。
これは紅葉しているわけではないらしいです。
元々こういうマングローブの木は、海水と淡水の混ざるエリアに生息していますが、海水というか塩分を葉っぱに吐き出す感じで集めていくとこのように黄色くなるそうです。なので、この黄色い葉っぱをかじると若干塩味がするらしいです(ガイドさん談)
以上マングローブの豆知識(ほとんどガイドさん談)でした。